原宿の「こんとん館」で毎月開催しているブルーグラスジャムについて情報


by harajukujam

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引き続き、次回の「原宿ブルーグラス・ジャム」に向けた「予習シリーズ」です。

今日取り上げるセイクレッド・ソングは、"River Of Jordan" です。

ご存知の通り、聖書の中には、River Of Jordan=ヨルダン川がたくさん出てきます。この歌では、そのうち2つのエピソードをかなり直裁に歌っています。(尚、歌詞は、ルービン・ブラザーズのバージョンです。)

RIVER OF JORDAN

To the River Of Jordan our Savior went one day
And we read that John The Baptist met Him there
And when John baptized Jesus in Jordan's rushing waters
The mighty power of God filled the air

(Chorus)
I'm on my way to the River Of Jordan
Gonna wade right in to the rushing waters
I'm going down to the River Of Jordan
And let the cool waters cleanse my soul


1番は、イエス・キリストに、John The Baptist (バプティスマのヨハネ) が洗礼を授けるお話です。

ヨハネは、ヨルダン川の岸辺で、人々に対して悔い改めのための洗礼を熱心に行っていましたが、ある日、そのヨハネの許にイエスがやってきます。気後れするヨハネにイエスは{洗礼を授けよ」と命じます。ヨハネが、ヨルダン川でイエスに洗礼を授けた時、天地が割れて「わたしの愛する子」と神が祝福した、ということです。

このお話は、有名ですので、ご存知の方も多いのではないかと思います。

King Naaman was stricken with dreaded leprosy(ハンセン氏病)
And he sent for the man of God to pray
But Elisha said to Naaman "go dip yourself in Jordan"
And let the cool waters wash your spots away

(Chorus)
So he went right down to the River Of Jordan
He waded right in the rushing waters
He dipped himself in the River Of Jordan
And the cool waters made him whole

さて、2番ですが、これはシリアの将軍 Naaman ナアマンについてのお話です。

ナアマンは、勇猛な将軍だったのですが(上の歌詞では、King となっていますが)、ハンセン氏病におかされていました。イスラエルのサマリアにいる預言者がこの病を治す力を持っていることを聞いて、預言者 Elisha エリーシャに会いに行きます。

預言者エリーシャは、ナアマン将軍には直接会わず、使者を通じて「ヨルダン川で身を清めよ」とだけ告げます。ナアマン将軍がヨルダン川で身を洗うと、病気は治ってしまった、というお話です。

Oh the River Of Jordan is many miles away
And this mighty river I may never see
But I'll find myself an altar in an old fashioned church
And my River Of Jordan that will be

(Chorus)
I'm on my way to the River Of Jordan
Gonna wade right in to the rushing waters
I'm going down to the River Of Jordan
And let the cool waters cleanse my soul


3番は、ヨルダン川は遠いところにあって見ることもできないだろうけれど、私にとっては、この教会の祭壇が身を清めてくれるヨルダン川だ、と歌っています。

という訳で、旧約聖書の勉強が少しできました。

ところで、現在のヨルダン川は、国際的な問題のさなかを流れる川、という感じですよね。この川がヨルダンとイスラエル・パレスチナ自治区を分ける境界となっています。この西側にイスラエル入植地が広がっており、紛争が絶えない土地となっているわけです。
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by harajukujam | 2006-05-25 22:42
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今月の原宿ブルーグラス・ジャムのテーマは、「ブルーグラス・ゴスペル」としています。

ここでは、このテーマについての予習として、セイクレッドソングの歌詞の内容を少し見て行きたいと思います。

私は、キリスト者でもなく、聖書のことも全く分っていないので、よく歌っているブルーグラスのセイクレッド・ソングでも、あまり内容が分らないまま歌っているものが結構あります。

いつも機会があれば調べてみたいな、と思っていたいくつかの曲について、分ったことを描いてみたいと思います。

まずは、"I Am The Man, Thomas" です。

この曲は、シンプルなモーダルの曲で、コードも I と V しか使いません。でも、結構、いい曲です。

(Chorus)
Oh, I am the Man, Thomas, I am the Man
Look at these nail scars(釘の傷跡) here in my hands

They drove me up the hill, Thomas, I am the Man
They made me carry the cross, Thomas, I am the Man
(Chorus)

They crowned my head with thorns(サンザシ), Thomas, I am the Man
They nailed me to the cross, Thomas, I am the Man
(Chorus)

They pierced me in the side, I am the Man
I died on the cross, Thomas, I am the Man
(Chorus)

They buried me in the tomb, Thomas, I am the Man
In three days I rose, Thomas, I am the Man
(Chorus)

この Thomas は、12使徒の1人のトーマスで、キリストが復活した時、その姿を見るまで信じられない、と言った人です。それ以来、疑い深い人の代表とされているそうです。

その疑い深いトーマスの前に、復活したキリストが現れ、実際に手のひらに打ち抜かれた釘の後を見せて、(Look at these nail scars here in my hands) 初めて納得したとのこと。

この歌はその情景を歌っています。

十字架を背負い、ゴルゴタの丘へ登り、そこで十字架に貼り付けにされ、3日後に復活したこと等が淡々と歌われます。

この曲には、いろいろなバージョンがあるようですが、最初の録音は、ラルフ・スタンレーのようです。むしろ、一般には、ボブ・ディランが歌って知られているようです。

私の手元にあるのは、The Grascals の昔の録音です。
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by harajukujam | 2006-05-21 22:41
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今月の原宿ジャムでは、テーマをブルーグラス・ゴスペルにしています。

これに関連した話題で、白人のゴスペルと黒人のゴスペルについてです。

ブルーグラスの特色の1つに、「白人の音楽」という性格が強い、ということがあります。別に、人種の問題ということではなく、音楽的に黒人の「乗り」とは違うものがあるということです。

ブルーグラスは、黒人音楽、特にブルースの影響を強く受けて成立しているわけですが、できあがったブルーグラスは、黒人の人達が体内に持っている「リズム」や「乗り」とはかなり違うものを持っていると思います。

一言で言えば、ブルーグラスは、「抑制がある、ストイックである」ということでしょうか。これは、黒人音楽に抑制がない、ということではないので誤解のなきようお願いします。

黒人の人達がやる「ゴスペル」には、どうしても体を一緒に動かして、大声でうたいたくなってくるような、強い「乗り」があります。これは大変魅力的ですし、その歌もパワーがあって大好きです。

私も、東京でニグロ・スピリチュアルのステージに行って、一般的にシャイな日本の観客がみんな立ち上がって一緒に踊ったり歌ったりしているのを見て驚きましたが、大変楽しませてもらいました。これは、自己解放になりますね。

NYマンハッタンのパブでのブルーグラス・ジャムに行くと、時々、黒人の人達も混ざってきたりします。ブルーグラスという音楽を知らずに黒人の人達が入ってくると、ジャムはかなりめちゃめちゃになります。というのは、黒人の人達は、ブルーグラスのリズムに合わせて踊りだしたりうたったりするのですが、これがやはりブルーグラスの範疇にないんですね。体内のリズムが違うんでしょう。

一方の、白人のゴスペル、あるいは、セイクレッド・ソング、フォーク・ヒム、スピリチュアル・ソングと言われるゴスペルは、「静かにハーモニーを味わう」、という趣が強く、より「静的」です。

そういう意味で、「自己抑制がある」ということです。

白人のゴスペルは、とても美しいメロディーのものが多いと思います。アメリカでは、ゴスペルばかりやっているFM局がありますが、混雑の中で運転している時などには、癒しになります。

テレビでも、大会場でのゴスペル・ライブのテープの Gaither Gospel Series などが深夜によく流されていて、純粋にその音楽の美しさに魅せられて、よく見ていました。

ブルーグラス・ゴスペルも、メロディーの美しさやハーモニーの美しさが、その魅力の1つだと思います。
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by harajukujam | 2006-05-09 22:40
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ブルーグラスの中にゴスペルがたくさんあるのは、ある意味当然なのかもしれません。

ブルーグラス音楽の "heart"Lost Love であるとするなら、その "soul" は、ゴスペルだそうです。

教会での賛美歌(ヒム)がブルーグラスに取り入れられていった、あるいは、賛美歌がブルーグラススタイルで演奏されるようになっていったということでしょうが、キリスト教の素晴らしいところは、その伝道の手段として音楽が多用された、ということだと思います。

「合唱」する、それも「コーラスをつけて重唱」するということも、キリスト教文化の素晴らしいところだと思います。

ところで、この伝統も、現在のアメリカの「白人社会」では、南部に強く残っているようで、北部の、例えば、ニューヨーク周辺などにはあまりないそうです。もちろん、ニューヨーク地域でも教会で合唱はするのでしょうが、参列者、全員がパート別にコーラスをつける、というような伝統は少ないようです。

以前、アメリカに居た時に、昔ブルーグラスのプロモーターとして活躍していた人(ダグ・タックマン)が言っていたのですが、「南部から来た連中はすぐコーラスを付けられるが、ニューヨーク周辺の若者はそんな訓練を受けていないので、自然にコーラスが付けられない」、のだそうです。

南部の白人社会では、小さいときから教会でコーラスをつけることが多いのでしょうか。

以前、ニューヨークのパブのジャムに参加していて、たまに南部のノースカロライナなどから来た人達が混るようなことを経験したことがあるのですが、確かに、彼らのコーラスの「乗り」というのは独特でした。

テナーにしてもバリトンにしても、「こんな付け方があるのか」と驚くことがありました。リードの微妙な抑揚やタイミング、アクセントに合わせて、自由にコーラスを付けるという感じです。

何度上をつけているのかわかりませんが、コーラスの付け方もいろいろクリエイティブにできるんですね。

ジャムの楽しさには、楽器の掛け合わせばかりでなく、ボーカルの掛け合わせもあるんだなぁ、と思った次第です。
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by harajukujam | 2006-05-07 21:38
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5月31日(水)は、原宿ブルーグラスジャムの日です!

今回で、このジャムも12回を迎えました。早いもので、昨年の6月から始めて1年がたちました。

ご参加いただいたみなさんには、いつも盛り上げていただき、ありがとうございます。これからも息長く続けていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

ところで、今回のジャムのテーマは、「ゴスペル」にしました。

ゴスペルは、いろいろあると思います。もちろん、これにこだわらず、いつもの通り、何でもOKです。

それでは、5月31日、お時間のある方は、是非、原宿こんとん館へおいでください。

以上
原宿ブルーグラスジャム実行委員会


★原宿ブルーグラスジャム
  ●日時:2006年5月31日(水) 7時半頃から
  ●場所:こんとん館 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-2-10
  ●電話:03-3405-0740    
  ●主催:原宿ブルーグラスジャム実行委員会

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by harajukujam | 2006-05-07 10:03
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5月の原宿ブルーグラスジャムでは、テーマとして「ブルーグラス・ゴスペル」を取り上げてみたいと思います。

そこで、少し、ブルーグラス・ゴスペルについて「予習」してみましょう。

まずは、ブルーグラス・ゴスペルの代表的な曲にはどんなものがあるか、です。

Amazing Grace*
Angel Band*
Are You Afraid To Die
Are You Washed In The Blood
Back To The Cross
Beautiful Life*
Cryin' Holy Unto The Lord
Down To The River To Pray
Drifting Too Far From The Shore*
Hallelujah I'm Ready
Happy I'll Be
Harbor Of Love
I Am A Pilgrim*
I Am The Man, Thomas*
I Am Weary (Let Me Rest)
I Hear A Sweet Foice Calling*
(In The) Sweet By And By
I Saw The Light*
I'll Fly Away
I'll Meet You In Church Sunday Morning*
I'm Using My Bible For A Road Map
Leaning On The Everlasting Arms
Let The Church Roll On*
Little Mountain Church House*
Little White Church*
Manshions For Me
Old Country Church
Precious Memories
Rank Strangers*
River Of Jordan
Take Me In Your Lifeboat*
Talk About Sufferin'*
Thy Burdens Are Greater Than Mine
Wayfaring Stranger*
White Dove*
Will There Be Any Stars In My Crown*


...というわけで、まだまだたくさんあると思うのですが、とりあえず、個人的に知っている---というより聞いたことのある曲で、ゴスペルと思われるものをリストアップしてみました。(* が着いている曲は、ジャム用の歌詞カードに収録されている曲です。)

選択はまったく勝手な基準ですが、これだけ見ても、随分とあるよなぁ。

PS:White Dove なんかは、ゴスペルなんだろうか、というご意見もあると思いますが、ゴスペルに含まれていることが多いようです。
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by harajukujam | 2006-05-06 21:37
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先日に引き続き「原宿ブルーグラスジャム」でのジャムの様子についてお話します。

●レベルが高すぎてついて行けないのでは。

それは全く気にする必要ありません。このジャムは、しろうとばかりが集まって好きにやっていますので、特にインストラクターがいるとか、ワークショップとかいうのではありません。

ブルーグラスを始めて日の浅い方から、ベテランの方まで来られていますが、要するにやりたい曲をやりたいように皆で歌ったり演奏したりするだけです。

できない場合は、スキップしたり、聞いているだけでもOKです。

聞いていて曲を知るだけでもいい勉強になると思いますが、邪魔にならないような音量で一緒に演奏したり歌ったりすれば、実地の練習になります。

他の方が演奏している時に、自分も自由に練習ができるのがジャムのいいところです。もちろん、あんまり音量が大きくなって、他の方の妨げにならないように演奏するのは当然のことですが。

日頃やらない曲の練習の場としても利用できると思います。

●楽器はなんでもいいのですか。

ブルーグラスに使う楽器であれば何でもOKです。

ギター(アコースティック、スティール弦)、バンジョー、フラット・マンドリン、フィドル、ドブロ、ベース(アップライト、エレキ)などです。

もちろん、楽器なしでボーカルでもOKです。

●楽器は持っていったほうがいいですか。

楽器は、できるだけお持ちいただいた方がいいと思います。

お店(こんとん館)にも、少し楽器が置いてありますが、数がありませんし、メンテがいいとも言えません。

●みんなで一緒に演奏していては歌が聞こえなかったりしませんか。

こんとん館でも、大人数になると素声では、通りが悪くなります。リードボーカルについては、卓上マイクスタンドのマイクを回して歌っていますので、問題ないと思います。

●ギターの音も聞こえなかったりしませんか。

バンジョーやフィドルは音量が大きいので大丈夫ですが、ギターがソロを取る時は、全員で音量を落とすことが必要です。これは、ジャムのエチケットの1つでしょうか。

卓上マイクは2本用意していますので、ギターソロの時にマイクを使ったりすることもあります。

●参加費用はかかるのですか。

しろうとの集まりに過ぎませんので、まったくかかりません。ただ、お店の方には、ご注文などよろしくお願いします。

●どのくらいの人数の方が集まるのですか。

お天気や前後にフェスがあったりなかったり等で変動しますが、だいたい10名から15,6名というところが平均でしょうか。最大でも20名くらいです。

ジャムのサイズとしては、丁度いい規模だと思います。

人数が多いとやはり全体に盛り上がります。人数が少なめの時はやりたい曲がたくさんできます。ご参加の人数が多くても少なくても、どちらの場合もいいことがあります。
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by harajukujam | 2006-05-01 21:54